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2007年6月 2日 (土)

0016 KHR 3rd Anniversaryの見学

 今日は、〈KHR 3rdアニバーサリー〉と呼ばれるロボットバトルの催しがございました。
 昨今のロボット事情を勉強するため、少し見学してまいりました。
 場所は秋葉原のUDXビル2F、AKIBA_SQUAREという催し物会場でございます。

 自動車で言う所のワンメイクレースのようなものでしょうか、近藤科学のKHRシリーズ(KHR-1、KHR-2HV、KHR-1HV)に限定したバトル大会でございます。
 同系列機種に限定されているため、純粋に、プログラム技術と操縦技術による競い合いができる競技でございます。
 派手な改造は最初から禁じられておりますので、高度な設計技術、制作技術を持たない選手でも互角に競技ができますし、かかる予算も少ないため、初心者が参加しても楽しめる貴重な試合でございます。
 全てのクラスが〈鳥人間コンテスト〉のように、高度な技術がないと善戦できない試合になってしまいますと、ハードルが高くなりすぎて、後から新規で参加する人が楽しめなくなってしまいますので、こういったクラスの公式試合があるのは大変有意義であると思います。

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 私めの制作しておりますメイドロイド™も、完成した暁には何らかの大会に出場をしてはどうかと薦められる事がございます。
 しかし、レギュレーションの関係上、大会への出場は難しそうでございます。

 例えば、有名な所ではROBO-ONEというイベントがございます。
 今現在のこちらのレギュレーションですと、身長は120cm以内と決められております。
 現在試作中のメイドロイドの身長は140cmございますので、このままでは出場できません。

 では仮に、寸法を縮めた120cm版を制作したとします。
 しかし、5kgを超えるロボットは、足裏サイズを最大14cmまで、と決められております。
 身長120cmもあるロボットが、たった14cmの足でバランスを取り、立って歩くのは至難の業ですし、5kg以下で作る事も不可能です。
 14cmと申しますと、身長が同程度のアシモの、ざっと半分程でございます。
 本物の人間でも、身長120cmあれば素足でも最大長は20cm近くあり、靴を履くともっとございますので、デザイン的には人間よりも小さなバランスの足で歩く事を強いられる事になります。
 本来、足裏サイズは、重さに対するハンディなのですが、長身のロボットにはそれが自動的に追加されてしまうのです。
 もともと長身という事自体が立ちにくくハンディである上に、重さに対するハンディが加わってしまうので、レギュレーション上、長身のロボットは予選すら出場が難しいというのが現状でございます。

 そこで思考実験をしてみたいと思います。
 長身のロボットでも出場が可能で、なおかつ競技として成立するレギュレーションを考えてみます。
 例えば、脚の長さそのものをハンディとして課すという方法などいかがでしょう。

 例えば、「脚の長さは(体重×A)cm以上とする」というルールであれば、足裏の寸法比率は現在のROBO-ONE中量級の規定のままでも、全ての体重に同等にハンディを設ける事ができ、なおかつ長身のロボットでも出場が可能になるかも知れません。
 Aの値は定数が良いのか、変数にした方が良いのかはまだ分かりかねますが、このルール上で、重量でクラス分けを行いますと、自動的に身長(脚長)でもクラス分けがされますので、身長差の極端なカードが発生しないという利点もございます。

 ロボットは人間と異なり、見かけの比重が千差万別ですので、設計次第では「小さくて重い」という選手が存在し得ます。
 この事が今のクラス分けとハンディを複雑にしているように思われます。
 重くて小さなロボットは重心が低く倒れにくいため、試合に強くなりますが、反面、ヒューマノイド同士の試合としての面白みが欠けてしまう傾向がございます。
 そのために足裏サイズの規定などで「小さくて重い」ロボットを作りにくくしているかと思われます。
 ならばいっそ人間と同じように、「重い選手は身長を大きく作りなさい」と決めてしまえば、見かけの比重の差が少なくなり、問題のいくつかは解決するのではないかと、考える次第でございます。
 重量が増えると「足裏を小さく」するのではなく「脚を長く」する事で、人型バランスを崩さず、幅広い種類のロボットで、面白い試合運びが可能になるのではないかと、想像いたします。

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